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環境を変えることで再チャレンジを決意した沖縄 宮下麻実(25)シンガー/アルバイト

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■いつの間にか仲が良かった

 おそらく、大学3年生頃から話すようになった。話すきっかけは全く覚えてないが、パソコン室で色々な話をした記憶はある。初対面の時から柔和な雰囲気に包まれた彼女。卒業以来に会ったが彼女を取り巻く空気感は変わらずだった。在学時代も音楽が好きなのは知っていた。なによりも醸し出す雰囲気が独特で、卒業後はどうなっているのか楽しみな人だった。

 

■彼女にとっての大学4年間とは

 大学進学か音楽の専門学校に行くか悩んでいた。4年間の時間の中で色々やれると思い大学へ進学した。学部は人間社会学部。歴史の連なりに関心があり、社会学はスポーツ、経済、国際、人権など色々な分野に関係があると感じた。3年生になり短期留学でオーストラリアへ。その経験で、日本だけじゃないところに行ってみたいと思ったそうだ。将来の視野もひろがり、音楽、社会学、趣味の写真を海外でもできるのではと感じた。学生生活を送りながら音楽活動も続け、19歳の時、はじめてバーのイベントで歌を披露した。

 

 ■歌もギターも辞めた24歳

 大学卒業後も音楽の活動と仕事を両立していたが、24歳の時大きな挫折を味わう。ライブハウスで歌っていた時、まわりで仲間が見に来ていたとき大きなミスをしてしまい、悔しくてさらに練習に没頭する。昨年の2月、実家へ帰省。地元で働きながら悶々とした日々が半年間続いた。このまま、音楽を続けるのか、何に向けて仕事をするのか。そもそも、日本にいたいのか。たくさん悩み、以前から訪れていた沖縄に行くことにした。

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■場所を変えて再発見した音楽への情熱

 地元にいるよりもなにか見つかるかもしれない。沖縄へは自立を考え、ギターも持たずに沖縄へ向かった。「あてはあったけど、空港着いてさぁどうしようって感じだった(笑)」ゲストハウスに宿泊しながら、知り合いに誘われた、居酒屋とバーで仕事をした。「沖縄の魅力は人が繋がりやすいことだった。」多くの人が、どうやったら楽しんでもらえるかに情熱的で勉強になったという。ある程度、仕事にも慣れ、お金も貯まってきた11月。知り合いのライブを見に東京に戻ってきた。その時、東京に戻りたいな。と感じる。今のうちにぶつかっておこう。という思いだった。沖縄は居心地は良いが、休息のところ。と自分の中で位置づけた瞬間でもあった。そうして、彼女はまた東京に戻り、音楽活動とアルバイトとの両立の生活を選択した。

 

■乗っかることに躊躇せず

 今年に入り東京で生活をし、慣れてきた今、これまで音楽、ダンス、個展、舞台などを通して繋がった人たちから一緒になにかしよう。と持ち掛けられることが増えたという。最近は一緒に音楽をやる子が見つかり、曲を作ろうという段階まで来ている。「もっと自分からやっていこう。と積極的に言ってみたらなにか出来るかと思って、それを試している。」沖縄での経験や音楽に対する気持ちを改めて知ったからこその想いなのだろう。一方で色々チャンレンジしていくことに関して、「この1年はとにかく乗っかろうと思う。でも色々やれてもここ1、2年」と話す。

 

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東京戻ってきてからの初ライブ

■さいごー不安の解消は突き詰めること

 音楽自体は楽しむものと話す。将来的な仕事は音楽一本でいくとは考えていないが「せっかくやり続けてきたから中途半端に終わらせたくないかな。曲を世に出して名前知ってもらうくらいまではやり遂げるのが目標。」とした。

 彼女も好きなことにまっすぐに進み、その中で浮き沈みを経験した。好きなものから一度離れ、環境を変えたことで再確認した音楽への情熱。仕事と好きな事の狭間でどうして行こうかと悩んでいるが、着実に一歩一歩目標へ近づいている。私は音楽が苦手で大学時代彼女にスタンドバイミーの曲の弾き方を教えてもらったことがある。Fコードで詰まる私にやさしく教えてくれた。まだ、生で彼女の音楽を聴いたことがないので近々聴きに行きたいと思う。