Carpediem

『私も頑張ろう』を届けたい

30歳直前に抱いた「この先をどう生きるのか」――”100年の歴史と味"に魅せられて 澤田恵輔

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 大手通信会社を退職し、家業を継いだ澤田恵輔(さわだけいすけ)さん。長野県松本市にある、大正9年創業(昨年で創業100年)のうなぎ割烹「桜家」4代目だ。

 

 松本城があり風光明媚な土地だが、コロナの影響により商店街の売り上げは減少傾向。その状況を打破すべく看板商品の「うなぎの笹むし」や「蒲焼き」を「おすそわけマーケット・プレイス・ツクツク」で販売をスタート。時流に合わせた打ち手を考え、挑戦を繰り返す。

 

 ITから飲食。サラリーマンから経営者。従来の自分を飛び越えた現在の生き方を伺いました―――。

 

 

――本日はよろしくお願い致します!3人兄弟の末っ子の澤田さん。まずは、幼少期のころから振り返りたいと思います。

 

澤田 比較的落ち着いている生徒でしたね。その点は今もそれは変わらないかな…?(笑)友達も多い方で、ゲームやスポーツが好き。特に大きな夢はなく淡々と過ごしていました。

 

 家業は『兄のどちらかが継ぐんだろうな~』ぐらいに思っていました。

 

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――新潟大学IT・情報工学を専攻。その後、大学院に進学。元々、IT業界に興味があったのでしょうか?

 

澤田 大学進学のときは”ITバブル”。将来性とゲーム開発に興味があり選びました。大学院ではコンピューターグラフィックスやCG、画像解析処理を研究。

 

 就職活動時期にi-phoneがリリース。スマホの登場はITバブルと同様な広がりを感じましたし、アプリ開発に携わりたいと思ったんですね。そこで通信業界なら間違いないだろうと(笑)

 

 

――時代の流れと興味が上手く合致していたんですね!その後、KDDIに就職。仙台と本社勤務など、8年弱勤められました!専門的且つ、高度なお仕事内容かと思います…(笑)

  

澤田  仙台配属時は通信設備がメイン。電波障害が起きた際の修復作業や、花火大会や音楽フェスなどのイベント時の対応も。

 

 その後、東京本社では、より内部なお仕事というか。全国規模の通信設備開発や新規開発。4Gの制御システム開発と自動化の促進を行っていました。

 

――いわゆる、”エリート層”と呼ばれるポジションから、家業を継がれました。どういった背景があったのでしょう?

 

澤田 仕事への充実感、会社からの評価、そして収入面にも満足感があった。ただ、30歳を目前に『このままで自分の人生は良いのか?』という疑問が生まれました。

 

 そこで、企業の社長や個人事業主、店舗で働く店長など。個人で働く方に積極的にお会いしようと動きました。ツクツクの出会いもそれがきっかけで。

 

 全責任を負いながらも、自由に働く。そんな人生もいいなと思い始め、「自分がこれからできる人生はなにか…」日々考えていました。

 

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――恐らく、起業の選択肢もお持ちだったかと思います。なぜ、継ぐことを選択なさったのでしょうか?

 

澤田  東京で弊社の「うなぎの笹むし」を提供するイベントを開催しました。すると、多くの人に「美味しい」と喜んで頂き、これが答えだと確信しました。

 

 たしかに、時代の流れと共に売上が左右された時期もあります。現代で言えばコロナもそのひとつ。それでも創業から100年に渡り継続と発展を絶えず行い、お客様から愛されてきた。

 

 それを支えた一番の要因は”味”だと思うんです。

 

 品質が落ちていない。つまり、この先を生きる人たちからも求められる可能性がある。それを知りながら継がないのは大きな後悔が残ると心底思いました。

 

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――2019年、うなぎ割烹「桜家」4代目就任。現在はどのようなお仕事内容なのでしょうか?

 

澤田 店頭に立つこともありますが、主な業務としてはWEB戦略、SNS集約やメルマガ配信。ある意味、小さな会社になったのでトライ&エラーがしやすくなりました。

 

 ただ、継いで程なくしてコロナ禍に…。売上獲得のためにも笹むしや蒲焼きを冷凍パックにして通販で販売。テイクアウトのお弁当開発も行いました。難しい状況ですが、自ら舵を切れる醍醐味があります。

 

――サラリーマンから経営者への転身。それまでとは異なった心境の変化はございますか?

 

澤田 改めて痛感したのは「人」の大事さでした。

 

 サラリーマンは会社から設けられた枠の中で仕事をし、お給料を頂ける。自分が抱える責任の範囲やメンバーも把握しやすいですよね。

 

 その点、現在はその”枠”を自ら創り、社員とお客様の満足感を高めていく。現実としてお客様の感動の総量が収入に反映されます。町・市・県を飛び越えていかに人から愛され必要とされるか。継いだことでより感じました。

 

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――多くの人から愛される。松本市は観光地でもあるのでアドバンテージがありそうです!

 

澤田 近年は移住者の方が増えるも少子高齢化が加速。その状況を少しでも好転する一歩として、今は地域ボランティアに参加しています。

 

 地元を盛り上げることは巡り巡って当社にも恩恵があります。ただ、そういった利益に囚われず、松本市は魅力的な場所。自然豊かで温泉もある。東京で働いたからこそ、故郷の良さを知れました。

 

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――大きな一歩となった、「桜家」4代目の選択。その際、人に会うことに徹しましたが、人生を変えたいとき、「行動」が最良の特効薬でしょうか?

 

澤田 そうだと思います。とにかく動く事で次の選択に繋がる。私で言えば、起業家、自己探求セミナーに参加しインプットする。そして、感じたこと、学びを人に話す。

 

 「なんで継がないの?」、「安定のほうが大事」と異なる意見をもらいましたが、最後に決断するのは自分。

 

 行動したうえで、挑戦にワクワクを感じたら選択しても良い。翻って、なにも始めなくても良い。時に継続するのも良し。

 

 僕自身の体験談で言えば、大学進学や就職活動、実家を継ぐこと。どれも、興味やワクワクに従って人生選択をしてきたんだと振り返って思います。

 

 

――さいごに「桜家」と澤田さんご自身の展望をお聞きしたいと思います!

澤田 永続的なお店を作りを目指しています。そのためには、お客様に喜んで頂くこと。そして、「桜家」の伝統を守りながら、サービスの向上に努める。

  

 ツクツクの言葉を借りるのなら「共に発展」。地域の商店街と楽しいイベントを創りながら、他業種の方にも波及効果があればと思います。

 

 個人的にはそうですね…。大きな人というか、受け取れる人でありたいです。前職で思ったことですが、通信は目に見えないですが、必ずその先には人がいる。

 

 そんな風に一見、目には見えない想いや安心感を届け、受け取れる人になれたらいいですよね。

 

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桜家キャラクター「ささむしさん」
 

 

あとがき 

ご好意で名物「うなぎの笹むし」を頂きました!今どき、中々感じることのできない笹の香り。「おぉ!」と思いながら、うなぎはしつこさが無く絶品。ごぼうが良いアクセント!是非、ご賞味ください!購入方法はコチラをクリック! 

 

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