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どんな人にも経験という歴史がある。その経験を書き記すことで人類にとって少しでもプラスになれるものを書いています。

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月に1000円フィリピンに寄付をする彼のホテルマンへの熱意 菅原巧(25)ホテルフロントデスク

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■久しぶりの再会、この笑顔力

 大学1年生の時から仲良くなり、2年生はゼミが同じ。その年の夏休みには同じボランティア団体でフィリピンへ。お互い西武新宿線ユーザー。卒業後は会うことはなかったが、今回インタビューすることに。あまり真剣にお互いのしたいことを話すことはなかったが、共通点が多い分、彼のサービス精神とも相まって話が聞きやすかった。

 

■私と彼の大きな共通点

 現在はホテルデスクフロント。新卒から二社目になる。1社目もホテルだったが、店舗が潰れてしまった。べつの店舗で働く事もできたが、退職した。なぜ、ホテルマンになりたかったのか尋ねると、「単純に自分がかっこいいと思ったから。それと、CFFの影響があるかな。人を笑顔にできる仕事がしたかった。それがもろに伝わるのがホテルマンだと思った。」と照れながら話す。CFFはボランティア団体でフィリピンやマレーシアで活動するNPO法人。私と彼は2年次の夏に参加した。私が先で彼が後に行った。この共通項が今回のインタビューの大きな基盤となった。

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はじめてのフィリピンのボランティア

■CFF

 現地での活動を紹介すると、日本人参加者は大学生がほとんどで、滞在期間は大体2週間ほど。ストリートチルドレンなどの子供たちの支援や、現地の人たちの問題の解決などを日本人と現地の人たちが協力し合って解決を目指す。彼はボランティアに2回参加。最初は参加者。2回目はリーダーとして。日本人を引率する立場であり、物事のまとめ役も務める。その2回目の経験が非常に重要だったと振り返る。

 

■リーダー失格

 リーダーとして参加した時は一方的な批判に合うこともあった。「周りの参加者は、目的意識を持ってきていた。自分は持ってるつもりだったけど、自分は全然ダメで批判も受けたりした。」参加者は初海外の人もいれば、英語が堪能な人まで様々だ。同じ学生であるが、リーダーという名前が付くことで周りからの評価や期待値もあがる。また、彼が居眠りをしてしまい、「リーダーなのに何してんの?」という雰囲気だったという。「CFFのリーダーとしての立場が下がる。ほとんどのリーダーはちゃんとやってるのに(笑)」と話した。

 上手く皆をまとめられなかった後悔もあり、帰国後このままで終わるのは嫌だから、嫌われても良いから日本人参加者に連絡を取り、より良い形で終われるように努力した。

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二度目のフィリピン、リーダーとして参加

■任された仕事はそのままにしたくない
 リーダとして任された役割ができない自分や、責任感に対する向き合い方を自分や周りからも否定されたことで今の仕事の向き合い方の基礎ができた。入社してから1年だが、今は当直の責任者も任されるという。他社員がマネージャーに推薦し、了承をもらっている。例えば、自分の当直の時間帯に壁が壊れたり不祥事があれば、次の人に引きつかず、退勤時間が何時を過ぎても解決することを徹底している。

 一方で、当時は自分がそれだけ熱中していた、フィリピンやボランティアに関してまわりの友達に話せない自分がいた。「一緒に行った人には伝わるけど、その場を見てない人には伝わらない。友達と遊ぶ時間も減り、何してんの?みたいな雰囲気もあった。ボランティアをしていることが恥ずかしいとも思ったし、胸を張ってやっていることが言えない自分も嫌だった。」

 

■今でも関わりのあるフィリピン
 2度のフィリピンのボランティア。更に、卒業旅行で同国へ一人旅。それから、約3年~4年が経ったが、1年前からCFFを通してフィリピンへ月1回1000円の寄付をしている。「目に見えてできること、迷わず入った。」行くことはできなくても、彼にとって重要な経験となったフィリピンへの今できる携わり方なのかもしれない。今でも当時一緒に行った日本人や現地の人とも連絡を取ってる。会って話せなくても、一度同じ釜の飯を食べあったからこそ、大事にしたいのだろう。 

 

■さいごー恩を返す

 大学時代の勉強以外のことに自分の居場所を見つけ、その時の経験を今に繋げている。ありがとうとお客様から言われること。英語の勉強にもなることが今の彼にとってのやりがい。「将来はお世話になった人たちを将来はホテルに泊めてあげたいなー。」今の職場で一生懸命やっていくと締めくくった。

 私にとってもフィリピンへのボランティアが海外初だった。不安と期待がいりまじり、朝はにわとりの鳴き声で起き、昼は手でごはんを食べ、夜は満点の星空を見る。初めての体験が多く刺激的であった。私もあの時のハラハラドキドキをこのインタビューを通して再発見したい。そう思わせてくれる彼だった。

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私が参加した時の写真、最終日