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どんな人にも経験という歴史がある。その経験を書き記すことで人類にとって少しでもプラスになれるものを書いています。

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みんなが楽しい方向に進むのが一番。と語る男のダンスからピアノまで 宮崎昴拓(26)スニーカー販売員

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■見るからにダンサーのドレッド兄ちゃん

 大学3年生からゼミで同じになり、ゼミの合宿で沖縄に行ったりもした。ゼミに入る前から校内でたまに見かけており、見るからにダンサーなんだろうな。という出で立ちだった。これまでの人生でダンスをしている人たちと接点がなく、仲良くなれるかな?と最初は思ったが見た目とは裏腹に柔和で、とても愛嬌あふれる笑顔だった。彼も卒業以来の再会で、格別仲が良かったのか。と聞かれると難しいが、会ってくれた。インタビューというよりも、世間話をした感覚に近かった。

 

■学生時代から続くスニーカーへの愛情

 現在は渋谷のスニーカーショップ店員。靴は大学時代に所属していたダンスサークルの先輩がスニーカーが好きでその影響から好きになった。大学時代からスニーカーを収集している。現在はおおよそ、250足持っているそうだ。クリアボックスや下駄箱に保管し、国外のものは取り寄せて購入もしている。

 2017年は65足は購入。一番多い月で12月に12足購入したそうだ。給料は、ほとんどスニーカーに費やしている。晴れて、今年の2月になり社員となり、その記念に18万円で欲しかったスニーカーを購入。履くことはせず観賞用として保管している。

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以前、スニーカーの整理をした際の写真。ほかにもクローゼットなどに数十足と保管している。

■23歳、アルバイトからのスタート

 最初はアルバイトから始まり、2年で社員となると言われ、2月から社員となった。今年で3年目となる。面接時には採用担当者との面談で志望理由を聞かれ、「会社の社長のインタビューの話を雑誌などを見て興味を持った。」と話し、今までそういう話を出した人がおらず、その場で合格。もちろん、それ以外にも合格した理由や志望した理由もある。「23歳でスニーカー大好きで入りたいです。とか俺は、アホだと思って(笑)」入社後は、新宿で研修。渋谷のヒカリエで1年。後に池袋、新宿、表参道、現在の渋谷店に配属された。その間に店長も経験しており、近々店長になる予定だ。

 

■ダンスの道で行くかやめるか

  大学を卒業するのに1年半遅れた。理由は、英語の単位が足らなかったからだ。学生時代はダンスのレッスンで講師をしていた。英語の単位を取得し、卒業が10月に決まった頃。同月に勤務先の契約更新と重なり、就職を期にダンスの世界から離れることにした。「ダンサーでもよかったけど、食っていく人がまわりで少なかった。30、40代になった時に人脈を使ったりしてスタジオ経営。」ダンサーの世界は狭き門で、振付、ダンサー、教える人。が主で、その先の人生も考え退いた。

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大学時代ダンスの練習風景。

■興味、関心を持つのも才能

 入学当時、大学卒業後は、青年海外協力隊に行くつもりだった。しかし、大学のサークルのダンスを見て没頭する4年間を送ることになった。卒業したら、ダンスの道でもありかなと思っていたそうだ。「のめり込みすぎて学校行かなくなっちゃったけどね。笑」と当時を振り返る。

 とある日、友人から「なんでダンスやってんの?」と聞かれた。その時、「サークルのダンスがきっかけで初めて、今は好きでやってる。」と答えた。すると友人は、「それで興味や関心を持ってダンスするの才能じゃん。」と言われたそうだ。それまでもやらいたいこと、興味や好きなことをやってきたが、それを言われた時、興味持つのも才能なのか。と感じたそうだ。

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■アウシュビッツとピアノ

 今は月一冊本を読むのがテーマだ。ヴィクトール・フランクル著『夜と霧』を愛読中。ナチスの強制収容所、アウシュビッツでの体験を記した一冊。新約と旧約の2種類あり、旧約を買ったそうだ。それを読むきっかけは、「テレビでドイツに関する報道や、スマホでまとめサイトを見ていてナチス時代のページを見ることがのことが多かったから買おうと思った。」仕事が終わり家に着くのは0時近くなるので、通勤時間中に読んでいるそう。「内容が暗くてめっちゃ読むのしんどい(笑)けど、月一冊と決めたから時間がかかっても読み切るけどね。」

 そのほかにもピアノを習いたいと話す。「今から始める人は少ないなと思って。子供の時は習う人が多いのになんで大人になって習わないんだろうと思って初めた。あと、弾けたらかっこいいじゃん。(笑)」今は、ピアノ弾ける人を探し、暇な時間は、スマホのアプリで鍵盤演奏ができるもので遊んでいる。

 「今になって勉強するようになった。学生の間は全部が自分の時間で、メリハリがなくて、ダラダラやっていた。今は仕事から帰ってくると0時近く。時間を割かないと自分の時間を作れない。だからこそ、通勤時間に本を読んだりしている。何を学んだとかは分からないけど、とりあえず知っておこうかなっていう感じかな。」

 

■力を抜くところ、入れるところ

 「転職は考えるの?」と聞くと「26歳27歳で転職を考えてもずっとアパレルだし、中々引き取り手がいない。仕事で怒らることも段々と無くなってきたしね。いわゆる、スーツを着て、営業する一般的なサラリーマンとしてやる可能性をつぶしている分ここで頑張らなきゃと思う。」

 「海外なんかはそんな働いてないじゃん。それなりにできるならそれなりで良いじゃん。(笑)」ふとした時にそこまで根詰めて働かなくても良いのではないかと感じたエピソードがある。

 彼が早番で朝お店の鍵を開けるために他のスタッフが来る20分ぐらい早く着いて開けていたそうだが、ある日寝坊した。急いで準備し、職場に向かい、所定の時間5分ぐらい前に開けたそうだ。その時、まわりの従業員からは特になにも言われなかったそうだ。「そんなに時間きっちり早く来なくても良いんだ。みんな何も言わないし、普通に出社してる所を見て、あっ良いんだ。と思った。」 

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朝、新作スニーカーの発売日に並ぶ人たち


■みんなが楽しい方向に行ければそれが一番

 今後のことについて聞いてみると、「先のことなんてなってみないとわからない。けど、2020年は東京オリンピックがあるからなんかしたいなー。」と話す。今の時間を最大限に使いながら、今やれなくてもこの先なにかのタイミングによって花が開くことや、はじめることは誰しも経験があるだろう。「なによりも、みんなが楽しい方向に行ければそれが一番。友達が死んだときにエンドクレジットに名前が乗ってたら良いな。」 

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インタビュー終わりに駅のホームでの一枚。大学の広告無いかな?(笑)と探したとき。

■さいごー春は出会いの季節

 私がインタビューをしたのは4月下旬。「最近なんだか懐かしい人とよく合うんだよね。(笑)」電車の中や、職場近くで頻繁に遭遇したそうだ。そんな時に私から卒業以来のメッセージが届き、さらに驚いたことだろう。最後の項目の彼が話した、「みんなが楽しい方向に行ければそれが一番。」という言葉が今回インタビューを受けてくれたことを表す一言だったなと書きながら感じた。次の再会は何年後かの春になるのだろうか。