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100歳まで歩く身体づくり―――”健康案内人”として生きる今 長手良弘(34) medico Nagate・鍼灸師/パーソナルトレーナー/フリーランス


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健康案内人

 

 現在はフリーランスとして『100歳まで歩く身体づくり』をテーマに時には鍼灸師、パーソナルトレーナーの長手良弘(ながてよしひろ)さん。

 

 ラインを何通かして知りましたが、私と同じ東京国際大学の出身の先輩。同じ、サッカー経験者。そして、この笑顔。お会いした瞬間にこちらも笑顔になりました!

 

www.mediconagate.com

  

 朝食はラーメン!肥満少年時代

 

 ―――本日はよろしく願い致します!富山県出身の長手さん。一体どのよな幼少期を過ごされたんですか?

 

 周囲に話すと驚かれるのですが、THE肥満体系でした!(笑)祖母がラーメン屋を営んでいたこともあり、朝食はラーメンを食べてから登校する日もあるぐらいで…(笑)

 

 そこで、ダイエットも兼ねて、両親が地元のサッカー少年団に入れてくれました。

 

 初練習でキーパーをやった時に、感激しました。 『あっ、このポジション動かなくて楽チンじゃん!ラッキー!』と。(笑)その後は、徐々に体重も減り、いつしかサッカー少年になっていましたね。

 

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不登校になった中学生時代

 

―――中学生の時もサッカー部に入部したそうですが、いじめを受けたそうですね…?

 

 学区の関係から、ひとり別の中学校へ転校したんですが、上履きの中に画鋲が入っていることがありました。

 

 その時はいじめられたと思っていましたが、振り返ると自分が弱かったんだと思います。新しい人間関係や違う環境、様々な物事を消化できていなかったのかも知れません。

 

 そんな中、サッカー部顧問の先生からは『授業は受けなくてもいいから、部活だけでも来いよ!』と、声をかけてくれて嬉しかったのを覚えています。3年生の時には、「高校に進学したい」と思え、再び学校に通えるようになりました。

 

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チャレンジと新たな人間関係

 

―――都内高校へ進学。それまでとは違う新たな環境での生活が始まったのですね!

 

 僕が不登校だったことは誰も知らない。そう開き直って、新しく人間関係を作る事ができました!

 

 サッカー部に入り、現役女子日本代表の方と一緒に練習もでき大きな刺激をもらいました。

 

 ただ、どこかコーチから怒られないようにサッカーをしていたような気がします…。練習の辛さをいかに楽しみながら取り組むか。そんな逃げの考えがありました。ここで僕のサッカー人生は区切りを迎えましたが、今も趣味でフットサルをしています!

 

今に繋がるスキル

 

―――東京国際大学、心理学科に入学。なにか思い出はありますでしょうか?

 

 カラオケのアルバイトが印象的です!特に、サラリーマンの方たちとの価格交渉が楽しかったのを覚えています。(笑)見えない空気感の駆け引きが面白かったです。

 

 いかに、自分のトークでお客さんを引き込むのかを学べました。この体験は今も繋がっている部分かも知れないです!

 

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自分はなにがしたいのか

 

―――そして、学生時代にやりたいことを模索して見つけたのが、プロスポーツチームのトレーナー。どういういきさつだったんでしょうか? 

 

 大学4年生の時に、サッカー女子日本代表の試合を観戦に行ったんですね。その時、先ほどお伝えした、高校時代に僕を指導してくれた方が選手として出場していました。

 

 その姿を見て、「観客席から見るのではなく、柵の向こう側で仕事ができたらいいな」と思いました。選手にはなれませんが、選手をサポートできるトレーナーを目指そうと決めたんです。

  

2年間の社会経験

 

―――そう決意しながらも、大学卒業後は自動車のディーラーでお仕事を。なぜでしょうか?

 

 父親から『まずは就職して社会に揉まれてみたらどうだ。その後、専門学校で国家資格を取得し、自分の武器を持つのも良いんじゃないか』とアドバイスをもらいました。

 

 そこで、2年という区切りを設けて、自動車のディーラーとして働くことにしたんです。

 

 ただ、車の知識は無く、最初は悪戦苦闘でした(笑)。でも、大学時代のカラオケと同様にお客様との価格交渉や、求める性能を聞き取りご提案することも楽しかったです。一番最初に契約を獲得した時は、僕と課長家族でお祝いしてくれたこともありました。

  
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トレーナーと鍼灸師

 

 ―――退職後は鍼灸師の専門学校に入学。昼間は老人介護施設で働き、夜は授業の生活。学びは多かったでしょうか?

 

 多くのこと吸収できたと思います。

 

 実習で名門ラグビーチームや、クラスメイトの紹介で国体のバスケットボールチームなどで経験を積むことができました。

 

 それ以外にも体操日本代表のトレーナーの傍で働いたり、大手町のスポーツクラブや、中目黒の治療院でも従事。27歳の時に、鍼灸師の国家資格を取得して卒業しました。

 

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専門学校卒業後のトレーナー時代。黄色いウェアが長手さん

 

 目標は時間と経験で変わることがある

 

―――元々抱いていたスポーツトレーナーの仕事。ですが、心境の変化があったそうですね?

 

 ひとりひとりの患者さんを診る面白さが大きくなっていたんですよね。

 

 ご年配のお客様もいるのですが、『毎年海外旅行に行きたいから、そのためにトレーニングをしているのよ』と、通院してくれる方もいます。人生を明るく生きるために日々、体をケアをする。すごく素敵な理由じゃないですか。

 

 そう思ったとき、大きな組織の中よりも、お客さんの生活の一部に加われるような治療がしたいと思いました。

 

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「ある意味、治療して体調が良くなる。というのは当たり前じゃないですか。この前は70歳ぐらいの人にスマホの操作方法を教えたら、握手してれて(笑)治療以外でも、人の役に立てるのは嬉しいです」


 

ひとりを支える大きな存在

 

―――兼ねてより勤めていたスポーツクラブが提供する治療院にて、月150件ほどの予約を獲得。次第に独立への想いを抱いた時、奥様の明美さんが独立を後押ししてくださったそうですね!

 

 

 当たり前のことですが、フリーランスの場合は金額設定も自分で決めるわけです。「自分の1時間はいくらなのか?」と悩みました

 

 そんな時に奥さんが、『自分のやりたい金額でいいんだよ』と、スパッと言ってくれました。(笑)元々、奥さんもフリーランス経験があったんです。今後、僕のやりたいことも理解してくれているのでとても感謝しています。

 

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どのような価値を提供するのか

 

―――フリーランスとなり、2年半が経過しました。今後は法人化へ動いているそうですね?

 

 現在のお客様を大切にしながら、多くの方々に健康の維持や向上の案内。それらを提供ができる会社の設立に向けて準備をしています。

 

 例えば、オフィスワーカーの方たちには腰痛予防のエクササイズをお伝えしたり。「100歳まで歩く身体づくり」をテーマにセミナーを行うこともあります。引き続き、鍼灸師としてサービスを行っていきたいです! 

 

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自分にしかない武器を探そう

 

―――医療、健康の知識、鍼灸の技術も求められますが、個人だからこそお客様との密なコミュニケーションが求められますね…!

 

 確かに名医と呼ばれる方、すごいトレーナーの方たちもいらっしゃいます。その人たちに敵わない事もあるかも知れない。

 

 ただ、それ以外で秀でている部分もある。そういうところで僕は今、勝負しているかもしれません。

 

 


『100歳まで歩く身体づくり』-長手良弘