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『私も頑張ろう』を届けたい

『自分自身に対してOKサインを出して生きていく』―――最期を迎えた時、言われたい言葉とは 中島大祐(38)ドネーションキッズカット/オーガニック啓蒙家


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 ドネーションキッズカットを運営し、障がい者施設にいる子どもたちの髪をカット。その傍ら、オーガニック食材を広めるための啓蒙活動も行っている中島大佑(なかじまだいすけ)さんにお会いしてきました。

 

 「現在は、カットと食をメインに仕事をしていますが、その背景にあるのは、今を生きる子どもたちが大人になったとき、『オトナたちサンキュー!』と言ってもらえるような世界を目指しています」

 

 

現在障がい者施設の子ども達のカットを行っているそうですが、きっかけをお聞きしたいです!

 「今から約10年前、胎内記憶の話を聞いたんです。『子どもは親を選べない』と聞きますが、実は子どもは自ら母親を選んで産まれてきているそうなんです。そして、障がい者はそれすらも選んできているとも。それを知った時、『俺は自ら障がいを選んで産まれる勇気が無かった。その決断力を持つ人たちの強さはすごい…!』そういう想いが以前からあり、ご縁の中で子どもたちの髪を切る事になったんです」

 

高校卒業後は当時、売上日本一と言われた美容室にお勤めだったそうですね。そもそもなぜ、美容師を志したんですか?

 

 「高校生の時、人生の価値観をリストアップしました。その時、上位にあったのが、自由と努力が報われる仕事でした。その点、美容師は私服での仕事。スーツ着用のサラリーマンよりかは圧倒的に自由だなと(笑)そして、スキルを身に付ければお客様から指名される。つまり、努力次第で報酬も増える。それで美容師を選びました」

 

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「本当に色々ありました。6個入りの卵パックを毎日ひとつずつ食べて。日曜日は我慢(笑)家賃が払えず、美容室の駐車場で寝泊まりしたこともありました(笑)」

 

 

その後は店長にも抜擢。多忙を極める生活の中で将来の自分の姿が見えてしまったと?
 

 「徐々に社会の仕組みを理解し、先輩の姿を見て将来像に希望を持てなくなっていました。その時、10年後ワクワクして生きていたいと改めて思い、どうやったら自由に人生を歩めるのかを模索し始めました。そこで自分なりのボーダーラインを設定し、30代からはお金に困らない生活を暮らそうと決意しました」

 

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美容師の傍ら、新たなビジネスをスタート。27歳で美容師を退職し、そこからライフコーチングなど、ビジネスの世界に注力。34歳で結婚しお子さんが誕生したことでオーガニックの世界に興味を持ったんですね

 

 「奥さんとお腹にいる子どもに良い食べ物を提供したいと思い、オーガニック食材を取り入れました。そこから、オーガニックに関する興味が湧き、国内の食糧状態、企業構造などを調べていくと、日本の農業や食料が危機的状況にあることを目の当たりにしました」

 「その時、我が子に対する想いはもちろん、俺は一体子どもたちになにができるのだろうか?と考え、ビジネスの世界から退き、オーガニックの啓蒙活動を4.5年前から始めました」

 

更なる知識を深めようと3年間全国の有機農家を巡り、商品に対するこだわり等をインタビューされたようですね!


 「キャンピングカーで家族3人で旅をしていました!いいとものテレフォンショッキングのように各農家さんから紹介を頂きながら周っていました。そして、全国を旅したことで、自分の住む場所や地域からオーガニックを伝播させ、全国に展開しても良いんじゃないかと

 「その中でぼくができることは髪を切る事。料金はドネーションシステムを導入して、仕上がりを見てお客様に金額を決めて頂いています。そこで頂いた金額は、子どもたちに必要なたんぱく質を取れるゼリーにしてギフトしています

 

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『過去ALL善、他者ALL肯定』という理念の基、過去の出来事や他の人の行動、言動すべてを肯定すると決めています」

 

美容師→ビジネスの世界→現在。その時々で重要な決断があったと思います。その中でブレない軸はありましたか?


 「自分への評価を一番大事にしてきました。他人からの評価を考えて、自分の生き方を決めている人もいます。でも、自らに対してOKサインを出せなかったら、人生を振り返った時、残るものは果たしてあるのだろうか?と思うんです」

 「その点、僕が障がい者の人達を尊敬しているのは、自分の評価のみを考えて生きている姿。他人の評価や比較は存在しないんです。突如集中して、うわっと絵描いたり、喜びを表現したり。そんな純度100%の自分でいるというスタイルが好きですし、僕自身もそう在りたいんです」

 

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最後に中島さんはご自身の人生をどう生きていきたいですか?

 

 「冒頭で述べたように『オトナたちサンキュー』と言われる世界。これを目指していきます。ただ、僕は最後、『あなた無くして我が人生なかった。生きてくれてありがとう』。この言葉を僕が関わった人たちに言われるかどうか。人から感謝される人間であり続けたいんです

 「”お金”のみにフォーカスして生きていくと、仮に経済が終わりを迎えた時に、自分の生き方を迷ってしまう。でも、どういう人間であるべきかを自身でわかっている方が大事だと思っています。その中に、未来への子どもたちへ。というのも含まれてくる。これからも自分自身を見つめながら生きていきます」