carpediem 

どんな人にも経験という歴史がある。その経験を書き記すことで人類にとって少しでもプラスになれるものを書いています。

MENU

困った人を助ける。ヒーローを目指し続ける男の次なるシーンは 山本大樹(32)看護師

f:id:blogcarpediem:20190312211517j:plain

 

今回のインタビューは本間さんも一緒に

 本間美郷さんからの紹介。

 

www.carpediem-humanhistory.com

 

本間さんが働いている職場を介して知り合ったそうだ。

 現在は看護師として働く山本さん。インタビュー前日は日勤の仕事を終え、趣味のスノボードを堪能するため、ひとり雪山へ。そのまま、1泊を過ごし、帰宅途中の時にインタビューを受けて頂いた。

 年季の入った愛車には砂ぼこりをまとい、ステッカーが貼られている。いかにも、アウトドアマンの出立ちだ。 

 仕事と、趣味を謳歌する山本さんにインタビューを行った。

 

電気工事士から看護の道へ   

  高校は電気科に入学。卒業後は電気工事士の仕事に就くも、現場仕事の辛さから退職。次の道が決まらない中、実家に帰った際、たまたま看護学校の願書が置いてあるのを目にする。

 その日の夜、友人との飲み会の席で「お前、これからどうするの?」と何気なく聞かれた。

 「家に願書があることをふと思い出して『願書あるから看護師にもなろうかなー』って言ったら、『お前が看護学校受かったら1万円やるよ』みたいな流れに。(笑)何気ないノリから始まり、勉強したら受かりました」

 20歳の時に准看護学校に入学。昼は精神科の病院で働き、夜は学校で勉強。「卒業後も病院で精神科を担当していき、3年前に一般化に異動。今は回復期リハビリテーションで、看護師として働ています」


f:id:blogcarpediem:20190312211557j:image

 

回復期リハビリテーション

 現在勤務しているリハビリテーションでは、骨折などの外傷を負った人も通院するが、多くは脳疾患の影響で体にマヒがある人たちが訪れる。自分ひとりの力では歩けない人たちが多くを占める。

 「ご飯を口に運ぶ動作もできず、口に含んでも飲み込むこともできない人達も多い。その方たちに、少しでも日常生活を送りやすくさせるのが仕事。更には、高齢者であれば家族の介護力も高めることも目指しています」

 ひとりの患者さんに多くの時間を費やすことはできない。脳疾患の人は6か月、整形外科で3か月。限られた時間の中で、逆算しながら施術を行っていく。

 

チームで患者さんを診る 

 多くのリハビリテーションはマンツーマンで患者さんを診るが、山本さんが在籍する病院の回復期リハビリテーションでは、チームでひとりの患者さんを診る。

 現在、患者さん5人を受け持っているため、5チームを受け持ちながら日々の業務に当たっている。

 主に医者、作業療法士、理学療法士、栄養士、薬剤師。から成るチーム。その中での役割は調整役を担う。

 「カンファレンスを開き、『歩行練習をメインに行っているけど、家に帰った時にそんなに歩くのか。そうでないなら、車いすの練習をしていきましょう』など、患者さんの容態と各担当医の意見を組みとりながら、その後のプランを構築し、当てはめる」

 限られた時間。症状も重い。その中で感じるやりがいはどのようなものなのか。

 「それぞれの知識を持ち寄り、方向性を定める。それを患者さんに行い、バチっとハマり、より良い結果が出るとこのチームでやっていて良かった。と思うのがやりがいのひとつです」

 

f:id:blogcarpediem:20190312211620j:plain

東京都、福生市にある『CAFE D-13』本間さんのインタビューもここで!



通称”なべかつさん”

 そのバチっとハマった事例がある。脳疾患を理由に体幹失調を患った通称”なべかつさん”。ひとりで歩けず、ベットに座った際はバランスが取れないため、すぐに仰向けに倒れてしまう状態だった。

 「最初にカンファレンスを開いた時、『この症状だと退院しても、良くても車椅子での生活かも知れない』と話し合っていました。ところが、退院するころには杖を突きながら、歩行がすることができたんですよ。」

 治療を行ううちに患者さんの努力もあり、徐々に筋肉がついてきた。

 「バランスが取れないのは回復しない。ならば、腕力を付けて倒れそうなところを杖で耐えて歩行するプランに変更した。退院する頃には俺の腕よりも太くなっていましたよ(笑)」

 ちなみに私は若い患者さんをイメージしていたが、なべかつさんは当時80歳というから驚きだ。

 しかし、このように目覚ましい回復をして退院するのは非常に稀なケースだそうだ。
 「治療中に持病が悪化してしまう人も多くいる。脳疾患になる背景には糖尿病が原因となっている。そのため、通院中に脳梗塞になる人もいる。無事に退院日を迎えてもその後の私生活をケアすることはできない。『もっとなにかできた』。毎回そう思うのが、回復期リハビリテーションでもあります」

 

昔も今もヒーローになりたい 

 実は山本さんの母親は元助産師。その影響で看護師を目指したのか尋ねるた。

 「正直、あんまり関係ないですね。夜勤の仕事がある仕事は敬遠していました。母親は夜も仕事があり、放課後は自分ひとりで寂しい時間を過ごした思い出があった」

 夜勤のある仕事。加えて、家に願書を目にしたのがきっかけとは言え、なぜ、看護師という仕事を現在もしているのだろうか? 

 「ちっちゃい頃にヒーローものがすごい好きで。ウルトラマンだったり、戦隊物。そのヒーローたちの特徴は『困っている人を助ける』ことだと思うんですね。今の仕事もそれと同様に人を助ける仕事。たぶん自分が成長しきれてないから、ヒーロー的な感覚で今も働いています(笑)」

 

精神科から脳外科への転機

 多忙を極める中の束の間の休日。登山、サーフィン、魚釣り、スノーボードと専ら外で遊ぶことが多い。10代はプロスノーボーダーを志すもスランプに陥り挫折していまう。

  それ以降は、趣味としてスノボーや登山をしていたが、徐々に仕事と山を掛け合わせて考えるようになる。

 「山が好きだけど、その一方で危険な場所でもある。山でのケガは頭部の外傷が多い。もし自分が登山中に居合わせた時、精神科の知識だけど、対処ができない。それをきっかけに精神科から脳外科も扱う分野に異動しようと思い、今の回復期リハビリテーションを選びました」

 

f:id:blogcarpediem:20190225094305j:plain


  

死の狭間を彷徨いたい

 時に自然は脅威となる。それを知りながらも、山本さんが自然に魅せられ続ける理由は「死を感じる瞬間」にある。

 「サーフィンではめちゃめちゃでかい波の時に、チューブにまかれそうになるギリギリのラインを通るんですよ。『ここで転ぶと波に叩きつけられて、そのまま死ぬんじゃないか』と恐怖にかられる。その瞬間、景色はスローモーションに近い感覚。それと同時にアドレナリンが出る。これがたまらないんですよ」

 決して無謀な挑戦をしているわけではない。死の壁を乗り越えるだけのスキルと知識を蓄えた上で挑戦している。

 「登山に行っても無謀なことはしない。装備もしっかり整え、タイムスケジュールも組んでいく。その状況の中で死にそうになりたい(笑)」

 

f:id:blogcarpediem:20190225094307j:plain


 

集団スポーツが嫌い

 個人スポーツをこれまで続けてきた理由のひとつに、集団スポーツがはあまり好きじゃないのがあった。

 「集団スポーツになるとレギュラー争いなど、チームの中で争い合うのが苦手。ほかにも、『試合前日にあいつ風邪引けばいいのに』など、仲間を蹴落としたりする考えがよぎる自分の心の闇がとにかく嫌で集団スポーツはしませんでした」 

 現在はチームプレーが不可欠の仕事。「レギュラー争いとかはない分、命を助ける仕事。自分は趣味でもそうなんですが、しっかりと準備と研究を行ってから物事にあたる。それは今の仕事も同様。遊びも仕事も『迷惑をかける前提ではやらない』もし、チーム内でなにかあってもみんなでフォローする」

   

山に対してなにをできるか考えた

 現在は病院という現場で命を救うヒーローだが、今後はその舞台を山に移していきたいそうだ。

 「山岳看護師(山中で遭難した人に対し、現場で点滴などの医療行為を行える人達))になりたいです。ガイドさんとしての役割を果たしながら、看護師として山で困っている人を助けたい」

 また、自身が受け持っている脳疾患や体にマヒがある人達に対しての想いもある。

 「もし、マヒのある人が富士山登りたいとなったときに『どうやって?』と思いますよね。そういう人達が登山ができる法人を作りたいんです。一般のボランティアの人たちがやるよりも、僕らのような医療知識を持った人がサポートするほうが安全。登りたいと思ったら登れる。そんな法人作りたいですね」

 

f:id:blogcarpediem:20190225094310j:plain
f:id:blogcarpediem:20190225092148j:plain


 

さいごーそれぞれのヒーロー像を目指す

 「山の中でもヒーローになりたいんですよね。おっせっかいかも知れないけど」。そうハニカミながら話す。誰しも自分の仕事や行動が巡り巡って人を笑顔にする。その時、あなたも誰かのヒーローになれる。

 「男の子がヒーローに憧れるのは強いから。その強さは人を助ける強さじゃないですか。それに憧れ続けているだけなんですよ(笑)。歌が上手い人は歌でメッセージを伝え、足が速い人はオリンピックで希望を与えるという自分ができる助け方をすればいい。看護だから直接的な助け方になってしまうけど、俺のできるヒーロー像はそこかな」

  

f:id:blogcarpediem:20190225092139j:plain

↓↓↓↓↓↓

YOUTUBE

”HERONISM MOVIE”

Poor Is Fine"下手でいいじゃない"を合言葉活動中。

ウィンターシーズンはスノボーをメインにアップ。

興味ある方は是非閲覧ください!一緒に滑るメンバーも募集中とのこと!

 http:// https://www.youtube.com/channel/UCT0ZOQYeD_qguuYDZX6MoQA